この記事では、再投資による複利の効果を、色々な投資額を例にとって説明していきます。
複利の効果を狙う上で重要な2パターンを取り上げます。
少額の投資からでも複利の効果は得られますので、ぜひ試してみてください。
投資のインカムゲインを再投資することによる複利の効果
複利は、投資した際のインカムゲインのような利益を元手に、再度投資を行うことで再度利子が発生するという、利益の連鎖のことを指します。
元々の投資額+αで投資をすることになるので、そのα分利益が大きくなります。
個人的な意見ですが、このα分の利子分は元々は自分のお金ではないので、
気分的には気軽に投資することが出来るのがメリットです。
例えば、年利回り2%が利益が期待できる商品に100万円を投資した場合は、
翌年の総資産は102万円となります。
この利益2万円を再度投資すれば、翌々年の総資産は102万400円になります。
正直、短期間では微々たる額かもしれません。
ただし、30年後に、181万1362円です。
再投資を行わない場合は利益は60万円なので、約21万は嬉しい追加利益です。

これが再投資による複利の効果です。
複利による効果をねらうポイントとしては2点ありまして、
- 複利の効果は再投資する期間が長いほど大きい
- 利益が良い商品に投資するほど複利は大きい
になります。
少額投資でも再投資する期間が長いほど利益は大きくなる
複利の効果の良い点は、少額の投資でも再投資をする期間が長いほど威力が出てきます。
例えば、最初に10万円の株を購入して、常に年利2%を超え続ければ、複利(定期に発生するインカムゲイン)を再投資することで、35年後には初期投資額と得られた合計利益が同じになります。

もし、この時点で初期投資分10万円を投資金額から回収してしまえば、
投資開始35年後以降は、リスク0の単純に儲かる仕組みが出来上がります。
利益が良い商品に投資するほど複利の効果は大きくなる
さきほどは、最初に10万円の年利2%の例を見てみましたが、これが年利4%になった場合と比較します。
2%の違いにより、得られる合計利益が大きく変わっていることが確認できます。

「年利の良い」投資として、新興国通貨へのFX投資があります。年利5%を越えるため複利効果は大きいです。一つの例としてご参考ください。


複利のための再投資の注意点
複利のための再投資にも注意すべき点はあります。
得た利益を再投資するため、投資した商品自体の価値が下がった場合、
せっかくの儲けてきた利益が目減りすることになる点です。
例えば、先ほどの例で30年後には総資産は181万1362円となっていましたが、
もし投資した商品価値が40%目減りすると、総資産106万円となります。
せっかく得た利益約80万円が無くなってしまうことになります。
ですので、再投資をする際に、利益を確定させたい分は、儲けた利益から一部の利益を抜いて価値を確定させておくことが必要です。
数年などの長期的な再投資を行う場合には、将来的価値が下落しそうな商品に投資しないように注意が必要です。
まとめ
本記事では、「複利の効果」について見てきました。
少額でも、長期的な再投資を行うことで、効果は十分得られますし、
また利回りが少しでも良い商品を探して行けば、数十年後には大きな効果が得られることが理解できます。
複利の効果は、多くの投資において活用できる考え方なので、積極的に活用していきたいですね。