本記事では、スワップポイントのFX投資をする前のリスクについてまとめます。
是非、FX投資を始める前にリスクを抑えてみてください。
もし、スワップポイント投資について基本的な内容を先に抑えておきたい場合には、「スワップポイント投資」としてまとめています。

目次
スワップポイントのFX投資のリスク
FXの投資のリスクとしては、3点あるので紹介します。
- 政策金利の変動によるスワップポイントの減少
- FX会社の事情によるスワップポイントの減少
- 為替レートの下落による保有資産の減少
政策金利の変動によるスワップポイントの減少
高金利通貨のメキシコペソを例にとって説明します。
メキシコペソは、2018年8月現在は政策金利は7.5%となっていますが、過去最低は3.0%になっていました。
将来的には金利政策が変更され、長期保有期間中にスワップ利益が1/2となる可能性も大きいです。

出典元:FXプライムbyGMO
政策金利の変更で大きな問題となるのは、スワップポイントをもらう側から払う側になる懸念があることです。
スワップポイントは、取引通貨の金利差が元になります。
高金利通貨国が政策金利を下げて、取引元となる通貨の金利よりも下がった場合は、支払うことになります。
例えば、AUD/USDのようにアメリカドルでオーストラリアドルを購入する場合は、アメリカの金利が2%とオーストラリアの金利1.5%を逆転してしまったために、金利をもらう側から払う側になりました。
2018年8月現在、日本は超低金利の政策をとっているため、金利はほぼ0%となっています。
そのため、USD/JPY、MXT/JPYのような日本円を元にした取引の場合は、現状は気にする必要はないです。
考えられる対策
政策金利の変動に対する対策はないため、金利下落は起こることを覚悟して運用していくしかなさそうです。
特に高金利通貨については、金利の高いことが通貨発行国に悪影響をもたらしていることがあるため、将来的には金利低下を覚悟した方が良いかもしれません。
FX会社の事情によるスワップポイントの減少
FX会社におけるメキシコペソのスワップポイント推移を例にとって説明します。

各社のスワップポイントの変動は、政策金利と乖離があることが分かります。
長期保有後の総利益は、投資先の会社によって大きく変わってきてしまいます。
考えられる対策
各FX会社のスワップポイントを定期的に確認しておき、必要に応じて資産を移すことは検討したいです。
複数のFX会社の口座を開設して、移せる準備をしておくのが良いと思います。
ただし、資産を頻繁に移すと、スプレッド(通貨の購入と売却に差によるFX会社の取引手数料)による資産の減少につながってしまいますので注意が必要です。
為替レートの下落による保有資産の減少
高金利通貨の南アフリカランドを例にとって説明します。
南アフリカランドは、1990年には60ランド/円となっています。2018年8月現在は約8ランド/円です。
つまり、1990年に1万通貨を100万で購入した場合には、現在は13万の価値となってしまいます。

出典元:FXプライムチャート
考えられる対策
為替レートの下落も根本的な対策はないですが、基本的には長期的なトレンドで下落を続けている通貨の投資は避けることが良いのではないかと思います。
例えば、トルコリラは2018年8月現在も右肩下がりで為替レートが下落しているため、為替レートが落ち着くまで様子見をするのが良いでしょう。
まとめ
本記事では、スワップポイント投資をする際のリスクをまとめました。
スワップポイントの減少と為替レートの下落によって、利益や資産が減少することには注意が必要です。
スワップポイント投資前には、これらのリスクを理解し検証しておき、納得した上で投資を開始しましょう。