この記事では、
資産運用の大きな目的である老後資金3,750万円の形成をMSCIコクサイインデックス連動の投資信託で行うことを目指します。
そのために、MSCIコクサイインデックス連動する投資信託の比較を行い、投資対象を選択して、証券会社を選択するところまでを行います。
なぜMSCIコクサイインデックス連動の投資信託で老後資金を貯めるのか?という流れはこちらになります。
MSCIコクサイインデックスとは?
MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が提供する世界の株式を対象とした指数、MSCI All Country World Index (ACWI:アクイ)から、新興国と日本を除外したものがMSCI-KOKUSAIインデックス(MSCIコクサイ指数)です。また、MSCI World Index (MSCI先進国株指数)から日本を除いたインデックスでもあります。
引用元:楽天証券
日本を除外した国々から、時価総額(=株価×発行流通株数)の多い順に採用されています。
例えば、世界のITを牽引する、GAFA(Google, Amazon, Facebook, Apple)とMicrosoftや、エレクトロニック業界のGE、ヘルスケア業界のジョンソン&ジョンソンなどが上位の構成銘柄にあります。
MSCIコクサイインデックスの推移チャートは以下になりますが、長期的にはプラスになってますね。
引用元:MSCIドキュメント
市場規模がアメリカが大きいので構成銘柄の国別では60%を超えてしまっていますが、イギリスやドイツなど主な先進国はカバーできています。
つまり、MSCIコクサイに連動する投資信託は、世界に分散投資を行えるというメリットがあります。
分散するメリットとしては、
- 世界の経済成長はほぼプラスなので、投資成績もプラスになる可能性が高い
- 1つの国や1つの会社だけよりは、個別のリスクを回避ができる
などがあります。
そこで、MSCIコクサイインデックスは、多くの投資信託に採用されています。
おすすめの投資信託を比較
投資信託を比較する軸としては、
- 騰落率の良さ(=購入した時からの値段の上下幅)
- 信託報酬(=毎年の手数料)の低さ
- 純資産額の多さ
- 分配金と再投資の有無
があります。
騰落率の良さについては、MSCIコクサイインデックスに連動している投資信託は、ほぼ似た成果となっています(後述の表を参照下さい)。
そのため、年間の手数料となる信託報酬の低さが重要になります。
投資信託を行う上で、手数料を取られるタイミングは、購入時、運用時、解約時の3つです。
基本的には、投資信託は数十年で資産形成をすることになりますので、運用時の毎年の信託報酬が低いことが重要です。
純資産額の多さは、投資対象の値下がりである場合は仕方がないのですが、顧客からの解約の増加が要因の場合は注意が必要です。
というのも、資産が少なくなり過ぎた場合には、途中償還という強制終了のリスクがあるためです。
強制終了で問題になるのは、一時的に資産価格が下落していた時になります。
一時的に下落で安く売られてしまい、再度購入する際に高い値段で買うことになると、損となります。
純資産額の目安は30億円以上と言われています。
分配金は分配せずに内部で再投資する投資信託が良いとされています。
これは、分配金を受け取り場合は税金がかかってしまうため、その分資産が減ってしまうためです。
投資信託の選ぶポイントについては、こちらの本に詳細に書かれていますので、一読の価値があります。
そのうえで、MSCIコクサイインデックスに連動している投資信託の銘柄とそのデータを比較してみましょう。
2018年9月時点では以下のようになり、ニッセイ外国株式インデックスファンドがおすすめですね。

※購入時手数料、解約手数料は、上記銘柄についてはなしです。
おすすめの証券会社を検討
ニッセイ外国株式インデックスファンドを購入できる、証券会社は複数あります。
その上で長期投資を行う場合は、つみたてNISAを活用したいですね。
というのも、売却益(譲渡益)や分配金の運用益が非課税になるからです。
通常は、4000万円の利益が出ても、800万円引かれて3200万円になってしまうところが、4000万円のまま受け取れるということです。
つみたてNISAのメリット/デメリット
つみたてNISAのメリットをまとめると、
- 売却益(譲渡益)や分配金の運用益が非課税!(税金約20%が引かれない)
- 2018〜2037年の20年間の長期積立投資が可能
- 資産はいつでも引き出し可能
になります。
一応デメリットとしては、
- 投資対象銘柄が限定
- 年間の投資上限額は40万円に限定
があります。
ただし、今回投資対象のニッセイ外国株式インデックスファンドは、つみたてNISA対象となってますので安心ですね。
つみたてNISAを考慮したおすすめ証券会社
商品のラインアップや手数料の安さから、ネット証券会社で口座開設及び積立を開始することをおすすめします。
ネット証券として有名な、SBI証券、楽天証券、マネックス証券のどの会社でも、ニッセイ外国株式インデックスファンドは購入可能です。
SBI証券
ネット証券として商品数も多さ、各種手数料の安さ、口座開設数、売買総数などにおいて業界最大手になります。
つみたてNISAだけでなく、個別株取引、ideco(個人型確定拠出年金)など総合的に管理できて便利です。
さらに、ネット銀行の住信SBIネット銀行と合わせて開設することで、生活資金と投資資金の一括管理が出来るため大変便利です。
SBI証券で他の銀行から無料でリアルタイム入金ができ、それを住信SBIネット銀行に連携する資金管理は便利すぎて手放せません。
商品数も多さ、各種手数料の安さに定評があります。